こんなことで悩んでいませんか
日常から外国人の方々と接する機会がある人は、考えや文化の違いについて柔軟に対応する心の準備がありますが、実習生がいる職場には必ずしもそういう日本人従業員ばかりではありません。
実習生と普段接したり、生活指導するうえで、いろいろ悩んでいませんか?
以下は、お悩みに対する解決案です。
Q1:実習生の部屋が汚くて、清掃するようにいくら指導しても聞いてくれないんです。どうすればよいでしょうか。
清掃するように指導した後に、清掃状況の確認を行っていますか?確実に清掃を徹底させるには、いつまでに、どの部分を、どの程度まできれいにするかを具体的に指示するとよいでしょう。その際に清掃方法も説明すると更によいです。また、掃除当番を決めて表に記載して皆に見えるところに貼り、責任の所在がはっきりわかるようにすることも効果的です。清掃確認時にしっかり出来ていない部分は、どこが出来ていないのかもわかりやすく説明し、根気よく指導を行ってみてください。
Q2: 実習生が地域のゴミの分別を守ってくれません。何度も説明したのですが、全部一緒に捨ててしまいます。どうすればよいでしょうか。
実習生の母国ではゴミの分別をしておらず、なかなか日本の慣習が理解できていないのかもしれません。どうしてゴミの分別をしなければいけないのか、守らない場合はどのようなことが起こるのか、詳しく説明してみてください。日本のゴミの分別は、とても複雑で、実習生にとっては難しいものです。入国のオリエンテーションの際にしっかり説明し、きちんとできるようになるまで根気強く指導を行ってみてください。
Q3: 実習生の日本語が全然上達しなくて困っています。どうすればよいでしょうか。
実習生の中には、自分ではどのように勉強すればよいか分からないという人も多くいます。一方的に勉強をしなさいというのではなく、日本語を必要と感じ、勉強したくなる環境をつくることが大切です。日本人従業員から実習生に積極的に話しかけたり、生活指導員とは別に、マンツーマンで会話できる担当者(チューター制度)を社内で作るのも良い方法です。実習生と日本語で話をするときは、分かりやすい日本語ではっきりと、そしてできるだけゆっくりと話しかけてください。通訳や日本語が上手な実習生に頼りすぎている場合は、その環境を見直し、実習生に日本語の必要性を認識させることも大切です。
Q4: 実習生が作業中に怪我をよくします。日本人従業員の怪我はとても少ないのに、実習生の怪我ばかり目立ちます。どうすればよいでしょうか。
日本語で指示した内容が正確に伝わっておらず、誤った方法のまま作業を続け、その結果、怪我をすることがあります。 現場内での安全表記を日本語と母国語で併記したり、安全上重要な指示については、通訳を通して確実に伝えることが重要です。安全教育について、なぜそれが必要なのか、具体例を挙げて説明したり、発生した事故については、原因を分析し、対応策を実習生にもきちんとフィードバックすることが必要です。異国の地で実習することから、ホームシックなどで精神的に不安定になり、それが事故や災害につながることもあるので、常日頃、実習生のメンタルヘルスケアに気を配りましょう。
Q5: ある実習生が最近、元気がありません。何か悩みがあるのか心配になって聞いてみたのですが、「だいじょうぶ」しか言いません。どうすればよいでしょうか。
会社の中で、話しかけてもなかなか本音を話せないことがあると思います。会議室や宿舎などで、個人面談をするなどして、ホームシックや健康上の問題を抱えていないか、原因を確認することが重要です。また、監理団体や送り出し機関に相談し、母国語で本音を聞き出してもらうのも、1つの方法です。 普段から声をかけるなどして、打ち解けやすい関係を築くことが重要です。
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